kiririkun’s diary

歌って踊れるフリーのサラリーパーソンの社会派ブログ。 時事やエンタメをやさしく解説するよ。

JR東日本 バイリンガル車掌さん すごいよ

先日JR東日本の某路線に乗った時のこと。

緊急停車、エアコンの消える音、そして、曇天であったため、車内の照明がついていたのだけれど、それすらもパッと消える。

 

私は最近Kindle派、所謂電子書籍派であるため、電車の中ではほぼ毎日開いているのだけれど、その電子書籍の画面の明かりがボーッと目立つほど、周りが暗くなったのである。

 

一瞬、いやでも東日本大震災を体験したものにとっては、ある種のデジャブが起こるシチュエーション......

 

車内がちょっと騒ついた時、冷静なとても良い男性の声で、「ただ今、緊急停止の指令が出ましたが、本車両が止まっている箇所が電力供給が切れる場所のため、本電車の一部車両において、車内の照明も消えている状況になっております」

乗客からのちょっとした安堵の声も終わらない間に

This train stopped because of emmergency command......ととても流暢な英語が間髪を入れずに車内放送で流れて来た,     のである。

 

そのすばらしい発音、その綺麗な英語、某日系航空会社のCAが、決まり切った文章を棒読みするのとは雲泥の差の、安心させる言葉と音。

 

ここは一体どこの国かと疑いましたよ、私は。私がイタリアにいて、同様なシチュエーションに遭遇して、イタリア語でベラベラまくし立てられて(きりりはイタリア語は全くできませんです、はい)、そのあとすぐに英語が続いたら(日本語までは望めないよね)どんなに安心するだろう、と想像してしまった。

 

JR東日本は旧国有鉄道が1987年4月1日を持って、地域ごとを基軸として分割してできた会社の一つ。その後に続く日本道路公団郵政民営化の魁でもあるわけです。

 

ある意味で最もドメスティックなカンパニーとも言えるし、ここでバイリンガルを採用なんて考えもしなかった。実際に今年の就職案内サイトを見てもも、英語必須とか条件は出ていないし。

 

これってオリンピック対応なのか、それともその個人のケーパビリティに任されているのかわからないけど、とっても素敵なこと。きりりは勝手に、クリスペプラーとか、ジョンカビラとかを想像してしまったよ。まるでかつてのJーwaveのようななりきり感でした。それとも鉄道オタクの実は日本語が得意な英語が母国語の外人さんかな?

 

是非とも、JR東日本さんのこのバイリンガル車掌さんだけではなく、観光立国を本気で目指すなら、交通機関でのエマージェンシー対応英語ってのを今後重視すべきだなぁと思いましたよ。

 

日本は基本災害列島。草津白根山も、あまりにだらしないお国の姿に怒ってまたまた活動が活性化しているとのこと。喉元過ぎれば熱さ忘れる、ではなくこれも一つの心構えだと思う。

 

着物を着せたり、蕎麦を打たせたりするだけではない本来の観光立国を論じないと、間に合わないな、時代の流れに。