カルロスゴーン氏失脚に見る、身の引き方の美学
こんにちは😃きりりです。
今年の紅葉はなぜかきりりとしていませんでしたね。温度がやたら高い日が11月になってからも続いたからかな?
今年の太陽の日差しは潔さがない。👎
今回のテーマも潔さ、かもしれないね。
🔷最初は本気で、真面目だったに違いない
ルノーから日産にやってきたのは1999年と聞いて、結構驚いた人も多いのだろうと思う。
すごく田舎臭い印象で、お勉強たくさんしてきましたの、牛乳瓶底メガネ、眉毛がくっつくのも厭わず、そして髪の毛もなんだかほぼなかったような感じ。
現在報道でまさに来たばかりの頃と、現在の写真が並列に映される機会が多いので、人々は、あれ?髪の毛増えてない?とか、なんかオシャレ気にしだしたよねなんて、思うのではないかな。
🔷コストカットは効果もあるけど、弊害も生むのだ
だから、昔は自分を背水の陣に追い込んで、業績が、達成しなければ、私は辞めます!という潔いタンカを切って、さらにV字回復させたことが、日本のビジネスパーソンのみならず、大衆受けした第一印象なのではないかと思うのです。
でもきりりの友人で、日産様にもトヨタ様にも部品を収めているベンダーの方が言ってたけど、日産様、甘いですよ〜〜コストも甘いけど、ロットの数の読みも甘いけど、トヨタ様は厳しい原価低減求めてくるけどロットにそんな大きな狂いはないと。
お殿様が代々いる会社は、キチンキチンと与えられたタスクに忠実なのか、サラリーパーソンから生まれた社長は、所詮成り上がりだから、威張り、現場を蔑ろにするのかって考えてしまいますよね。
(皆さん誤解しないで。ゴーン氏も、オーナー社長じゃないんですよ〜〜)
そんな甘々の日産にコストをカットしろ、聖域は無しだ、とその容貌と共に、城攻めの旗を振ったゴーン氏は、そりゃ甘いコスト意識、利益意識がない中では、所謂V字回復を遂げることができた。
多分社員もとても素直だったのだろうと思いますよ。
でもコストカットし過ぎるといろんなところにデモチが起こったり、しわ寄せが来たりするんですね。先日JFEの関係者にお会いしたら、この会社はゴーンショックで、できた会社なんですよ、と言われた。聖域無しだから持株も、手放し、系列をぶち壊した、いろんな影響与えてるんですよね。
この成功体験で、彼は普通の助っ人外人からスターになってしまったのだろうと思います。
🔷シュバイツアー会長が退いて
教科書に出てくるシュバイツアー博士のお孫さんが、暫くはルノーと日産の要にいたのですが、この方身分も高けりゃ、引き際も潔く、全部ゴーン氏に任せるわってなっちゃったんですよ。
そこからでしょうかね、いろんな権力欲や、見栄や名誉に、とても執着し始めたのは。
検察の取り調べ結果とかまだ見えてませんが、多分この辺りでタガが外れ始めたのではと、きりりは思います。
🔷権力者の多くは既存権力に執着する
例えば社長に上り詰めたとする、もう会社の頂点です。となると名誉や、欧州とかではサーと呼ばれたい、社交界にデビューしたいなんて欲や、勲章欲しい!なんて欲がさらに出てくるわけです。
普通はここでお金の執着が減ってむしろ、名誉欲にのみ走るんですけど、彼の場合は違ったのが尚更悲しいかな😭
これらの欲に負けてしまうと、権力にしがみつき出すわけで、この最初の四年で辞めていれば、中興の祖としての名も実も残った。
残念です。
🔷やめ時の決め方
これかなり難しいけど、多分絶頂期と、同じポジションにいる年数と、次世代育成をして後継者を指名できるかといういくつかの要素の重なり合ったところにあるのでしょうね。
長期政権は安定はしますが、なかなかイノベーションが起きにくくなります。
なぜなら、お客様の顔でなく、トップの顔ばかり覗き込むようになるからです。
🔷まとめです
今回の事件はとてもよい教訓を与え続けていると思います。
もちろん司法の国ごとの違いについては、日本政府は説明責任があるけれど、それ以上に、権力を持った者のやめ時はいつなのか?という普遍的な問いかけに、シュバイツアーさんのように自ら潔くやめることができないのであれば、その仕組みを組織として作っていかないと、腐敗しますよね。
まだまだ話題提供は、尽きない感じがする、ケースでした。
ではまたね〜〜