kiririkun’s diary

歌って踊れるフリーのサラリーパーソンの社会派ブログ。 時事やエンタメをやさしく解説するよ。

第二次世界大戦から変わらぬ日本の情報軽視

こんにちは😃

きりりです。

厚生労働省の統計問題、長引きそうですね。

もう一月も終わりました。

 

そしてやはりの、実質賃金が上がっていないことも証明されてしまった😞

 

きりりのセカンドメジャー、第二の専門が統計学なので、憤り大きいなあ。

 

🔹今回の問題の本質は第二次世界大戦時の軍隊と同じ

 

きりりの大好きな本で「失敗の本質」という第二次世界大戦の日本軍の戦略の失敗を分析した、一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生のご本があります。

 

なぜ日本軍が負けたか?もちろん複合的な要因がありますが、組織論的に分析すると、情報の軽視、ロジスティックいわゆる兵站の軽視の二点が挙げられると考えられてます。

 

🔹ロジスティックの軽視

 

実はこれもまだまだ日本では根本的に治っておりません。兵士を例にするのは甚だ、申し訳ない気がするのですが、ある状況下で、敵を倒せという命令が来た時に、そこに必要な、食料、物資などの備蓄と、長引いた時を考えてのその後の物流などを考えるのがロジスティックです。もちろん肝心の武器の調達も含みます。

 

戦争というシチュエーションでなくとも、スポーツでさえも、今は栄養や、科学的なトレーニングなどを重視する傾向があるにもかかわらず、高校野球などはピッチャーに連投させたり、試合間の休みがめちゃくちゃ少なかったりするわけです。

 

仕事も然り。明日までにやってこいと夜の20時に命令しながらモバイル環境を安全性の面で整えていなかったり、在宅勤務なども、外からの安全な資料閲覧環境が整った上での実行は甚だ少ないのではないでしょうか?

 

つまりきちんとものごとを達成するためにはそれなりの環境が必要なわけですが、そこに対する投資を疎かにする傾向が日本人の気質にあると思うのです。

 

心頭滅却すれば火もまた涼し。

 

ある場面における精神論としては美しい場面も多いですが、そうでない場合は精神論で解決しろという無理難題に近いのです。

 

🔹情報の軽視は?

 

未だに、他人や他の組織からいろいろノウハウをタダで聞き出そうとする人が多いことも事実です。

 

でも知識集積社会において、もっとも重要で高いものは情報なのです。ものづくりの設計図を盗んだとする、同じように作ることはできても何か異なる。これは暗黙知の中に計り知れないノウハウがあるからであり、それは最も重要な機密であり、値段がつけられないくらいのものなのです。

 

第二次世界大戦の日本軍は、海軍からや、在外公館からの情報を握りつぶし、自分たちに都合の良い情報のみで、戦略を判断してきました。

その結果が、不要な日本人の戦死に繋がっています。

 

情報は複眼的に取らなければ正確なものは得られにくく、また、偏ったものになるのは周知の通りです。

 

🔹今回の勤労統計の罪とそれ以外の噂

 

下々は、きっと上から言われた通りのことをやっていたのでしょう。長年のサンプリングの歪んだ形。少しでも社会統計学をやっていれば、母集団とその代表性というのは基礎の基礎ですから、意図的に抜くこと自体かなり酷いやり方なのです。

 

ある位以上の人は知ってたのではないか?との疑いもあります。年率2%のインフレ実質賃金上昇は現政権が唯一、生き残るための指標でもあるわけです。

 

誰も実感していない、だけど統計値は実感と異なる数字を出していたことに、統計に携わる人間はわかるはずなのです。

 

また、人口統計も、国の圧力によって、推計値の減少傾向を意図的に遅くさせられたとの噂も聞こえてきます。

 

EBPM, evidence based policy making, 統計的なデータに基づく政策立案、が、提唱されながらの、今回のある種の意図的失敗行為は、もっと監視を強める必要があるんです。

 

なんだか、寒いなあ😨日本の国力…

 

ではまたね〜〜