ギャンブル依存症調査〜統計学的見地から
こんにちは、きりりです。
IR揉めてますね。特に関東圏…
で、ニュースに注目していたらなんとギャンブル依存症調査をやると言う、耳疑いました。
統計学を少しでもかじったことのある人、または、社会調査論を勉強したことがある人だったら同様の疑問を持つだろうと思いますよん
🔹ランダム抽出で3000名…
ここのところ国の調査でさえもあてにならなくなっているのは皆様承知の助でございますよ。
改竄などは言うに及ばずですが、統計を勉強したことのない人にもわかるようにお話しします。
さて、選挙や内閣支持率などを調査するとき、RDS、random digit sampling , の略ですが、ランダムという言葉が頭についていれば、それだけで、なんとなく意図せず、適切に調査対象者を選んでいるように思いますが、これって、固定電話をNTTに登録している人に対してランダムに抽出してるんですよ。
今時固定電話を、NTTに登録していて、かつ、昼間に、掛けてくる電話に出ることのできる方って、めちゃくちゃ保守層で、昼間働いていない方という偏向が入る訳です。
偉そうに調査方法を公開しているわりには、余りにいい加減過ぎて笑いが止まらないです。
そりゃ保守的な結果になるの当たり前。
だって昼間外で働いている人、そして若者は、固定電話なんかに出れませんから。
きりりも、NTTから随分前に料金の安いプロバイダに変えましたが、今や必要か?と疑問に思っている次第。ただいろんな登録上、変えるのが面倒臭いから続けているだけ。
🔹ギャンブル依存症の調査方法は?
まずサンプリング、調査対象者を選ぶ方法以前に量的な調査が適当か?という疑問があります。未だ調査方法が明らかになってませんが、RDSでサンプリングし、
あなたはギャンブル依存症ですか?
はい、いいえで答えなさい
なんて質問誰がイエスっていいますか?
まあこれが一番アホな質問なんですけど、100歩譲って
いくつかの、質問を複合させて、尺度を作る方法もありますが
例えば
以下のレジャーに行く頻度を教えてください
1.パチンコ
2.競馬
3.競艇
4.海外カジノ
などなど射幸心を煽るレジャーを複数並べてその頻度で、点数化させ、ヘビーユーザ、ライトユーザ、シロとかわかることは可能だけど、それ以前に、
ギャンブル依存症の方がこんな調査に直接答える気があるのか、
そんなことに関心持つか?
そんな暇あったらギャンブルやってるわい、パチンコ新台開店のお店に並んでるよ
こんな人がギャンブル依存症な訳ですよ。
だから、現在設定されている調査方法、いかなるサンプリングであっても、
不適切な調査方法
と言わざるを得ないのですよ
🔹きりりだったらどうするか
先ずは横浜市でやる調査を前提としたら、各区で、そのような患者さんを扱う診療科から医者をサンプリングします。この場合は有意サンプリングで構わないと思う。なぜなら状況を知っている有識者へのインタビューが第一だからだと考えるから。
その上で、サンプリング方法を決定すると思う。
ただ単に今ギャンブルをやっている人の数を把握することが課題なのか、それ以上に子供を置き去りにしてしまうほどのヘビーユーザの潜在数を把握することが課題なのか、課題設定次第で調査設計は変わり、
調査設計次第で数を減らすことも増やすことも意図的にできてしまうのが、調査の怖さです。
ここまで今の地方公務員がわかってるかっていうと、ちょっとね。
そしてそれをバリデーションする地方議員も、漢字も読めない方達が多い中さてさて、どこまで透明性を担保するかが、
各自治体のリベラルアーツを問いかける踏み絵になるんじゃないかな?
楽しみじゃよ!
ではまたね〜〜