新型コロナウィルスに関する、神戸大教授と、厚生労働省所属感染専門医の違いは何か?
きりりです。
一向に収束の気配を見せない新型コロナウィルス。
さて、既に自ら動画を削除してしまったが、神戸大教授の感染専門医と、現在厚生労働省所属として、ダイヤモンドプリンセスに乗り込んでいる感染専門医との、若干の認識の差を、社会学的見地から考えてみたい。
このブログはどちらかを擁護するものではなく、もっと日本社会という広い視野から考察するものだ。
🔹なぜ神戸大教授は、乗船して怯えたか?
きりりはどちらのことも、その育ち、社会性、などは知り得る由もない。
しかしながらネット上からお二人のプロフィールを見ることはできる。
神戸大教授、仮にI氏としておくが、彼はエボラやSARSなど、国際的な分野での最前線で活躍経験が豊富なようだ。
一方厚生労働省の専門医、仮にT氏としておくが、彼のキャリアは、国内、しかも行政との関連が強い仕事が多いようである。
第二次世界大戦の時もそうであったが、日本政府のやり方は、ロジスティックと情報に弱いのである。
十分な食料、材料の確保、そして現地の形状の事前視察、そしてそれに適したチームの組み方などなど、がこの二項に当てはまる。
ここに、二者の経験の違いから、感性の違いを超えた、文化的相違が出てくる。
I氏は国連などの国際機関、国際NGOの経験が豊富であるがため、ロジスティックと情報が充分に行き渡った状況での、オペレーションが多かったのではないか?多分そんな彼の目から見れば、当然やってあるべきことがやっておらず、カオスに見えたのであろうと思う。
これでは医療行為もまともにできないと。
🔹厚生労働省の指示はどんなものだったのだろう
一方T氏の所属は、厚生労働省である。国だ。そして彼のキャリアの多くは行政との関わりが多いように見える。
先ずはこのどうにもならない環境で、長期間戦っていることは、敬意と感謝しかない。
しかしながら、かつて経験のない領域であるからこそ、事前情報収集が国によってなされ、その上でのDMATの体制での出動だったのか?
非常に疑問である。
T氏が悪いのではない。日本政府のやり方が、第二次世界大戦の教訓が生かされず、大まかな情報把握だけで、リクテーションの内容や、フローチャートが曖昧なままに、とにかく船内に行け、というアバウトな命令だったのではないか?
そのような命令に慣れているT氏は、一を聞いて十を知る的な、動きをよしとした可能性は高い。
これらの行動の違いは、資質の違いではなく、あくまでも現在に至るまでの、医療経験の違いから来るものではないかと考える。
🔹大本営発表の時代から、政治家の行動パターンは変わっていない
結局、命令を出した大本営は、現場、現実、現物を確認した人が一人でもいたのか?
しかも、お付きではなく、きちんとした専門家とともに行動したのか?という疑問が残る。
船から人を解放するのは、人道上、また、衛生上、やるべきと思うが、なぜ、横浜駅で降ろして、あとはご勝手に、というスタイルを取るのか?
あのアメリカでさえ、自国に連れ帰ったあと、二週間の隔離政策を取るというのに。
🔹今回のウィルスの怖さは?
感染源や、感染経路が特定できないケース、また、発症はしないのに陽性になり、スーパースプレッターになる可能性が高いところにあるのだと思う。
あとは何が正確な情報なのか、今の政府からはなかなか信じがたい状況にあることだ。
と、考えると人災とも言えなくはない。
このままだと本気で経済活動が停滞し、日本はニツチモサッチも行かない状況になることが、本当に恐れることなのではないかと、きりりは思う。
各種分析からは、このウイルスの拡散力が強いとの結果が出ているからこそ、透明性の高い、迅速な情報デリバーと、ロジスティックの対応が求められると思う。
早急な収束を強く願う。