災害列島におけるエネルギー政策
こんにちは、きりりです。
こんなに豪雨だけで、13府県で人が100人以上も亡くなり、60人以上も行方不明になったりしたことあったでしょうか?(7月9日夜分時点の数値です)
更に恐ろしいのは、ついこの間、大阪で震度5の地震があり、断層の影響と言われていますが、更には千葉の沖合いを震源とする地震も震度5であったばかり。
まさに災害列島です。
ツイッターを見れば、かつての311を思い出すような投稿もたくさんあり、きりりは、何もできない自分が歯痒いです。
🔹エネルギー政策の閣議決定
7月5日の日経の朝刊に、2030年に向けての電源構成が閣議を素通りしたとの記事が掲載されました。
震災前26%であつた、原子力発電は震災後2%であるにもかかわらず、今回の2030年長期プランでは22〜24%,再生可能エネルギーは震災前10%から現在は15%.それを24〜26%と、戦略としては、全くいただけない、あれもこれも平準化してお茶を濁してます。
流石に保守的な審議委員でさえも、こんなんで大丈夫なのかという意見が出たほどです。
🔹災害列島なのに…
私たちはずっと地震に怯えていました。大阪で地震があった時の断層線を見ながら、伊方原発は稼働させてしまったけれど、それは大丈夫なのか?
千葉で地震があれば稼働こそしていないけれど東海村は大丈夫なのかと、心を寄せざるを得ません。
自然界に存在しないものを生み出して、かつ、その処理方法がわからないものなど、やっぱりどう考えてもおかしな話です。私たちの次の世代に、爆弾装置を仕掛けるようなもの。
🔹心配は地震だけでなかった
今回の豪雨で驚いたのは、広域であること、そして、その雨量が半端なく、確か高知の方のハイウエイが落ちたりもしていました。ニュースの解説だけなので確かかわかりませんが、まさか横方向からこんなに凄い力がかかるとは考えてもおらず、専門家さえも唖然としていたように思います。
台風も大変ですが、ある程度心構えをしながら備えます。地震も、怖いけれど、これもいろいろな形でのシユミレーシヨンが行われています。
でも豪雨です。想像を超えた豪雨が来るし、もういい加減温暖化による天気の狂いを、政府は認め、その対策を下水道からマンホールの仕様、川の巾など諸々の基準を見直す時期に来ているのではないのかなあと思います。
🔹戦略的な投資をして欲しい
原発にかけている予算が全体でどれほどになるのか、簡単に数字は取れませんでした。多分いろいろな省庁に隠された予算があるように思います。この予算をなぜ、再生可能エネルギーの投資に、或いはもっと誰も考えないような素晴らしい別のエネルギーによる電力の安定供給化の研究費につぎ込まないのでしょう?
今や環境対策エネルギーの分野でも新興国に負ける勢いです。いや、負けてます。311の後に、原発のシステムを売り歩いたとしても、大規模な不具合が出たクルマを、これいい商品だからどう?と言って歩いているのと同じではないかと思いますけどね。
🔹日本人の勤勉さをもっと信じよう
資源がないからこそ、大国で資源を持てる国に依存するのではなく、独自の供給源を見つけるべきですよね。
どなたか政府の要人は、現地に行ってこの大変な事態を目の当たりに見て、必要な救助をして欲しい、緊急に、スピード感をもって。そして的確な対処と、この災害列島に適した、エネルギーを本気で考えて欲しいと思うのです。戦略は、捨てること、削ぎ落とすこと、というのは孫子の兵法にも書かれているところです。
未だに孤島と化した地で助けを待っている方々に、共助の手が届くことを祈ります。
では、また。多くの方の無事を祈ります。